建築学生の2年生だったころの自分に向けて書いていきます。
初めてAutoCADを開いたけど何から描けばいいかわからない、、
このサイトだけ見たらとりあえず最低限の図面が描けるようなサイトないの?
と思ったら最後まで見て練習してみてください
この記事では下記の順に説明していきます
- レイヤーの設定
- 最低限覚えるべきコマンド
- 実際に描く手順
- 印刷の仕方
レイヤーの設定
最初にレイヤーの設定をします。
手書きで図面を描くとき線種を分けて描くように、最初に使う線を設定していきます。
下の画像の①をクリックするとレイヤーの設定画面が出てきます
②をクリックすることでレイヤーの数を増やせるので必要な線種の数だけ増やしてください
それぞれのレイヤーの名前と色を自分が分かるようにしておきます
ここでは線の太さで名前を分けました
次に線種(破線など)と太さを設定していきます
下記の画像の通り③をクリックして必要な線がなければ④をクリックし、必要な線を選択して⑤からロードします
ロードした線を選択して⑥をクリックで線種の設定は完了です
線の太さは⑦から設定します
最低限覚えるべきコマンド
ここでは次の項目の「実際に描く手順」で使うコマンドをリストにしました。
とりあえず名前とクリックする場所を把握しておいてください。
線分・ポリライン | 線を引くためのコマンドです(下記画像①) |
オフセット | 線をカットするのに使います(下記画像②) |
トリム | 決めた数値だけ線をオフセットします(下記画像③) |
寸法記入 | 寸法線を引きます(下記画像④) |
実際に描く手順
基本的な描き方は手書きの描く手順と同じで、基準線→断面線→見え線の手順で描いていきます。
①まず、「線分」を使い縦と横に一本ずつ基準線を引きます。
②①で引いた線を「オフセット」を使って基準線を書いていきます。
オフセットの使い方は、コマンド入力→オフセットする数値を入力→Enter→オフセットしたい側をクリックです
③基準線が一通り描いた状態です
④「寸法記入」を使って寸法線を描きます
寸法が見えない場合の注意点
「寸法記入」で描いたけど寸法が見えないということをよく聞きます。
上記の画像のように、寸法線を選択→右クリック→「オブジェクトプロパティ管理」を開きます
「文字高さ」という項目があるので数値を大きくすることで文字を大きくできます。
この他にも破線の間隔を広げたい場合でもオブジェクトプロパティ管理の「線種尺度」を調整することで間隔を調整できます。
⑤断面線を使って壁を描いていきます
壁芯となる基準線を「ポリライン」を使ってなぞります
⑥「オフセット」を使って内側と外側にオフセット
今回は壁厚200㎜なので内側と外側に100㎜ずつオフセットしてます
※ラーメン構造などの場合は壁を描く前に柱を描いてください
⑦壁が一通り描けたら開口部を描いていきます
開口を開けたいところに「線分」と「トリム」を使って開口を開けていきます
⑧最後に「線分」や「ポリライン」を使ってサッシなどを描いていきます。
この操作を繰り返していくことで図面が描けていくと思います。
何よりも大切なことがAutoCADを使った場合でも描く手順は同じだということ
もし、図面の描き方に不安があったら復習しましょう
印刷の仕方
図面が一通り描いて印刷するときの手順です
ここでの印刷の仕方はあくまでも一例なので、参考程度にしてください
今回は1/100でA4に印刷すると仮定して説明していきます
まず、画面上にA4(297×210)の用紙を描きます
※A3(420×297)、A2(594×420)、A1(841×594)
そして100倍(1/100の場合)にします
※1/200の場合は200倍、1/300の場合は300倍
できた枠の中を印刷するので下記の図のように枠の中に描いた図面をレイアウトします
これで印刷の準備は完了です
下記の図のように印刷を開きます
①プリンターを選択
②用紙サイズを選択
③「窓」を選択し、先ほどの枠をなぞります
④「印刷の中心」にチェック
⑤「用紙にフィット」のチェックを外し、尺度を選択
⑥モノクロを選択
これで最後に印刷を押して印刷できます